主要なCMSの特徴(PowerCMS編)

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CMS

今回は元々MTのプラグインだったPowerCMSについてご説明致します。

元々はMTのプラグインだったPowerCMS

今回説明するPowerCMSは、元々はMTのプラグインでした。ですのでCMSの基本的な部分は、MTから引いてきています。PowerCMSも、静的な出力が可能です(サイトの構築時にはMT同様にMTML記法が使える)。
PowerCMS独自の機能としては、アクセシビリティ対応(PowerCMSのプラグインPowerCMS 8341を利用する。この機能はMTでも利用可能なプラグインを使うものであり、MTでも実現することが出来ます)、会員制サイトの構築、メールの配信機能、ステージングサーバー連携機能、承認ワークフロー機能等々。

承認ワークフロー機能(社内での承認作業に使える)は、結構需要が多いのではないでしょうか?
この承認ワークフローを使いたいが為に、CMSPowerCMSにした…というお客さまもいらっしゃいます。

現在のPowerCMSは、(従来のPowerCMSから続いている)MTライクな「PowerCMS 6」系統と、「PowerCMS X」の2系統があり、特に「PowerCMS X」はゼロベースで開発された「PowerCMS」とは全く別個のCMSで、「PowerCMS」のアップグレード版ではありません。「PowerCMS X」は管理画面のレスポンスや再構築など、動作が「PowerCMS」よりも高速化しており、特に再構築に要する時間は従来の半分以下になっているそうです。構築時には「PowerCMS」とほぼ同様の記法が利用できる(開発元のアルファ・サード社曰くPowerCMSとは約70%程度の互換性があるとのこと)。

価格について

PowerCMSの価格は、大きくは「ソフトウェア版」と「クラウド版に」分かれます。

そして各エディションによっても価格が相違する(現在はスタンダード版、プロフェッショナル版、エンタープライス版、そしてアドバンスト版の4種類がある)。PowerCMS Xの価格は、1台のサーバーにインストールして利用できる「Single」で\660,000(月額費用\33,000)、5台までのサーバーにインストールして利用できる「Multi」で\1,320,000(月額費用\49,500)、無制限のサーバーにインストールして利用できる「Unlimited」で\2,460,000\99,000)、となっています。

またPowerCMSPowerCMS X共に、クラウド版もある(PowerCMSのクラウド版は\660,0001,980,000までの3段階ある)。PowerCMS Xのクラウド版は初期費用が\1,320,000、月額費用がエントリープランで\44,000、スタンダードプランで\77,000となっている。尚MTのクラウド版とは異なり、月々のトラフィック量や送信できるメール数に基準値があり、それを超えると超過料金が発生します。

PowerCMSは、出発点こそMTのプラグインでしたが、現在はMTを超えて大きく進化しています。

特にアクセシビリティ対応や承認ワークフロー機能など、MTではプラグインでも見られなかった機能を備えているのが凄いと思います。

PowerCMSを使ってのサイト構築をお考えの方(又は現在PowerCMSを使ってサイトを運営されている方)!!  正文舎ではPowerCMSを使ったサイト構築は勿論、リリース後の保守やコンサルも含めてご提案可能です(弊社はアルファサード社のパートナー企業です)。経験豊富で制作事例も多数ございますので、お気軽にご相談ください!

機能が豊富なPowerCMSは、そうであるがゆえに構築の難易度も高いです。

総合評価
機能性★★★★★(こちらもやりたいことを実現するためには、何かとお金がかかるかも知れない)
導入のしやすさ★★★☆☆(機能は豊富だが、それに見合ったライセンス料金)
安全性★★★★★(こちらもシステム面の保守は制作会社にお願いするのが良いですね)
安定性★★★★★(こちらもまずは安定的に動作するでしょう)

 

以上3つのCMSについて(数回に分けて)簡単にご説明しましたが、ひとつ言えることは価格差が非常に大きいです。
尤も原則無料のWPと、PowerCMSは、CMSと言っても同じ土俵では比較できないかもしれませんが…。
PowerCMSは出来ることも多いですが、WPもプラグインを上手く使えばPowerCMSと同じ様なことは可能ではないかと思います。
価格と可用性の差でみた場合、MTはちょっと中途半端な立ち位置にある様な気がします。
まぁWPは世界的なCMSなので、国産の他のCMSは少々分が悪いかも知れませんが
WPはプラグインの開発者も世界じゅうに存在するので、例えば使用方法の説明などが「英語」でも苦にならない方なら、可用性はグッと広がってくるかと思います。

Author of this article

千野 朋樹

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